ミニマリストふう

ミニマリストっぽく、ゆるく生きています。他にもトレーニングや生き方について書いていきます。

「食」のミニマリストを目指す方へ。不食実践家たちが教える「不食」のコツとは?

こんにちは

今回は「不食」を行うコツについてです

参考にするのは、こちらの本 

食べない人たち ビヨンド (不食実践家3人の「その後」)

食べない人たち ビヨンド (不食実践家3人の「その後」)

 

 

 

そもそも不食ってなんなの?

基本的には食べないこと、と捉えてもらっても良いでしょう

少食と言ってもいいかもしれません

ただ、結果的に食べていないだけで根底にあるのは違う価値観のようです

以下、本文から引用

 

❝―不食とは、

「人は物質的な食物を摂取しなくても生きることができる」

ということを証明するための生き方、あるいは試みです。

これは断食とは根本的に異なります。

食物の摂取を一時的に中断する断食では、一定の期間をすぎれば元の食生活に戻っていきます。

一方、不食では、食べない生活を習慣としてずっと続けることとなります。―

 

ーまた、不食とは、食べるのを我慢することでもありません

食べない気持ちよさを知り、今よりもっと幸せに、健康に生きることです。

何がなんでも「絶対に食べない」というわけではありません。

それどころか、

「食べても食べなくても良い」

というのが不食なのです。

執着から離れるのが目的であって、食べないことにこだわっているわけではありません。

その意味では

不食不食にあらず」です。ー❞

 

 

 

不食≠断食

上述した引用でもありましたが、

不食は断食ではありません

 

これは両者の意識の違いに関係しています

 

断食

・「人は食べなければ生きられない」という認識がある

・その認識のもとに断食を行うため、苦行的、修行的な行為になる

・期間が定められた限定的なもの

 

不食

「人は食べなくても生きていける」という考え

・食べなくても生きていける人が行うので、無理や我慢はない

・期間は関係ない

 

断食はある程度の期間、食を断ちます

僕自身、断食をしたことはないので詳しくはわかりません

ですが普通に朝昼晩と一日三食とっている人が一切の食物を断つ、

となれば相当苦しいのではないでしょうか

 

一日のうち一食抜くだけでも結構しんどいものです

それが「一日中何も食べない」ともなれば、お腹がグゥグゥ鳴りっぱなしの、ものすごい飢餓感・空腹感に襲われるでしょう

 

ただそれを乗り切り断食の期間がすぎれば、得るものがありそうです

断食中に何かを悟った方は社会生活に戻った時、食生活を気にしながら健康に過ごされることでしょう

 

それはいいのですが、個人的には荒療治すぎるので、ちょっとしんどいですね・・・汗

間違った方法で行えば命の危険もあるそうですし、リスクが大きいです

 

 

対して不食

「食べても食べなくてもok!」

「食べたかったら食べていいよ」

というお気楽なものです

 

不食は趣味にも似た気楽なもの」

と著者も書いていますね

 

また

「人は食べなくても生きていける」

と思っている人が行うので安全。

 

不食は食べないことに慣れる行為であるから

とのこと

 

「 食べること、食べないこと」のどちらの前提条件を持っているのか

そこが大きな違いでしょう

 

また、目的も違うようです

一般的に断食は

  • 普段の食生活を見直す
  • 身体をリセットし、食生活を改善する

などに用いられます

対して不食

  • 食べないことで幸せや健康を見出す
  • 「食」への執着(食べなければ生きていけない)から離れるのが目的
  • 食べないことにこだわっているわけではない

食事はとってもとらなくてもいい

その先の「食に対する執着心をなくすこと」

を目的としているようです

 

メリット

では、不食と断食の違いについてお伝えしたので、今度はメリット・デメリットにいってみましょう

不食になると様々なメリットがあります

  • 食事に時間がかからないため、時間に余裕ができる
  • 食事代が浮き生活コストが下がる
  • 睡眠時間が減る
  • 疲れを感じることが、ほとんどなくなる
  • 外見が若返る
  • 精神的に満たされていき、イライラや落ち込みなどが少なくなる

時間が増え、お金はかからず、見た目は若返り、疲労を感じることが少なくなり、精神的に安定してくる

 

…これが本当なら凄いですね 笑

生活する上で人が困っていることの大半は解決するんじゃないでしょうか

 

僕が不食を始めたきっかけは面白半分です

ちょっと試してみようかな、という好奇心でした

実際始めると

・時間に余裕ができる

・食事代が浮く

というのは、すごく実感しています

僕も不食を初めて1ヶ月未満と日が浅いですが、平日だと自宅に着いてから1hくらい自由時間が増えました

食事代も減り、財布にも優しいです

 

その時間とお金を使って、趣味や自分磨き、リラックスするなど好きなことをして過ごせるのが幸せです

 

それ以外の項目に関しては僕もまだ実感できていません

普段の睡眠時間は毎日7hほどで変化は特になし

ちなみに秋山佳胤さんは毎日2hの睡眠時間で事足りるそうです

 

外見に関しては南雲吉則さんという一日一食を実践しているお医者さんがいらっしゃいます

50代なのに30代に見える、という外見をお持ちのようです

 

また疲れを感じにくくなることに関しても同様。

著者の山田鷹夫さんは無人島で生活していた時、毎日浜辺を3時間(朝・夜 1.5hずつ)走っていたそうです

秋山佳胤さんは、パレスチナの砂漠地帯で行われたマラソン大会に急遽参加することになり全身に汗をかきながらも水を一滴も飲まず完走した、という話もあります

 

超人的すぎて

「本当の話か?」

と疑ってしまいそうですが、嘘は書かないでしょう

そもそも不食自体が疑わしいものとして見られがちですし

 

 

デメリット

本には特に記載されていませんでした

一つ思い当たるとしたら、友人との食事でしょうか

 

不食に取り組んでいる中で

「別にお腹は減っていないけど、友人と食事をする機会ができた」

という場面が出てくるでしょう

 

その時、どうするかは本人次第です

一緒に食事を楽しむのもアリだし、

気が乗らなければキャンセルするのもアリ

 

不食

「食べても食べなくてもいい」

ものですから

 

ただキャンセルした際に起こる人間関係の摩擦は、自己責任でお願いします  汗

 

 

 

5つのコツ

以下、不食を始める際のコツです

  1. 体の声を聞く
  2. 不食ハイを体験してみよう
  3. 不食ではなく、少食を目指す
  4. 10年かけるつもりでやる
  5. すべてをゆだねる

頭(常識)で考えても不食はできません

体で考え、その声を聞くことが大事、とのこと

 具体的に言いますと、空腹を感じてみること。

その時に頭で考えてしまうと飢餓感という恐怖に襲われてしまう

なので体で空腹を感じてみよう

つまりは空腹感が出てきたら、あるがままに感じて空腹感を味わってみよう

ということ

 

不食ハイとは

空腹感を味わっていると、だんだんそれが和らいでくる。不食を続けていくうちに空腹感が心地よくなってくる。その快感のことを著者は「不食ハイ」と呼んでいる。

 

また不食を目指さないことが重要で、不食を目指してしまうと食事を抜いた時に我慢や努力が始まります

不食を実践しているんだから食べちゃだめだ…」

という頑張りのことですね

これは著者ら三人が口を揃えておっしゃっていますが、

まずは少食(一日一食)を目指すこと

 

どうやら三人共、元々不食を目指していたわけではなく食事の回数を減らすことから始めたようです

それがだんだんと食事をしないことの快感、いわゆる「不食ハイ」でしょうか

それを感じ始めて食を少なくしていった結果、不食になった

という経緯のようです

いきなり無理するのは厳禁、ということですね

 

また不食になるためのスパンは長く、10年としています

これは個人差があるようですが、

「それくらい長い目で見て取り組みましょう」

という著者たちからのメッセージだと解釈しています

 

最後の「すべてを委ねる」はスピリチュアル的なものでした

ー私達の背後で私達を動かしている、大いなる意識にすべてを任せて、不食の道を慌てず、気楽に進んでいきましょうー

※本文より引用

 

とのこと

ここに関してはいまいちピンと来ませんでした 汗

不食を続けていれば、いずれわかる領域なのでしょうか

 

 

不食の極意「慣れの法則」

不食になるための5つのコツを紹介しました

その他にもコツが有りまして、それが「慣れの法則」です

文字通りですが、不食に徐々に慣れていきましょう、ということですね

 

先程の5つのコツとも関連します

・空腹を体で感じる

・空腹感をあるがままに味わってみる

この時に「慣れの法則」が働きます

 

食事を抜いて空腹感を感じることを繰り返すと、だんだんと空腹感が薄まってきます

そうすると

「食べなくてもいいかな」

と思う時間が長くなるのを感じるはずです

実はこの時点で、空腹に慣れ始めているのです

 

あとは少しずつ空腹に慣れる、食べないことに慣れることで

少食→不食

食を減らすことができます

 

この慣れの法則は食以外でも適用されていて

例えば、車の運転やバス・電車の乗り方など。

今では当たり前に乗れる人がほとんどでしょうが、初めての、本当に一回目の時はドキドキしながら乗りましたよね?

 

車の運転であれば、

車のエンジンをかけ、ミラーを開き、サイドブレーキを下ろして、シフトレバーをDに入れ、ハンドルを握りながらアクセルを踏む…

 

それが回数を重ねていくうちに失敗を重ねながら工程が効率化されていき、自分の中で徐々に整理できてきて、慣れ始める

今では無意識のうちに乗車から発進、運転まで、できるようになっていると思います

 

不食もそれと一緒で、ジャンルが違うだけで適用可だと思っています

 

 

 

注意点

ここで大事な注意点です

不食を目的にしないでください 

 

・・・

不食についてメリットだのコツだの書いておいてなんだ?」

と思われたかもしれませんね 汗

 

ですが大事なことです

著者たちも

不食を目的にしたことはない」

と書いています

 

著者らが始めたのは

  • 少食にすると体の調子がいい
  • 食べてなくても生きていける、という価値観からの脱却
  • 空腹の快感

少食を始めた際に、これらの感想を抱き徐々に食を減らしていった結果が不食です。

普段一日三食の食事をとっていた人が1ヶ月後には不食になっていた、

という話ではないです

 

少しずつ食事を減らしていき、空腹の快感に目覚め、楽しみながら続けていたらいつの間にか不食になっていた

 

ですので、もし

「私は不食を目指すんだ!」

という方がいても少食(一日一食)を目標に始めてください

 

普段の食事から一食抜いただけでも、ものすごい空腹感がくるので

まずそこから始めていきましょう

 

無理はしないで、食べたくなったら食べてもokですからね

 

 

 

まとめ

衣食住のうち、「食」をテーマにしたミニマル化はあまり見かけません

「衣」や「住」であれば基本的にモノを減らすことで可能です

ですが「食」ともなるとみなさん抵抗はあるのではないでしょうか?

 

「食」のミニマル化となると

一日一食?

断食?

などと食事を減らすことを考えがちです

生きていくのに必要なものをわざわざ削る、といった感覚があります

 これらは

「食べなければ生きていけない」

という考えに縛られたもの

 

不食の考えは、

「食べなくても人間は生活することができる」

そして不食を実際に実践している人達がいる

ということ

これらを覚えていただけたらと思います

 

みなさんも興味が出たら始めてみてください

ただ無理は厳禁ですよ!

 

それではまた次回!